〜歌に生き 愛に生き Vissi d'arte, vissi d'amore〜
ジャコモ・プッチーニGiacomo Puccini作曲オペラ《トスカTosca》第2幕より「歌に生き 愛に生き」。
原作はフランスの戯曲家ヴィクトリアン・サルドゥVictorien Sardou。大衆的演劇を得意とするサルドゥが女優サラ・ベルナールSarah Bernardのために書いた同名の悲劇はフランスのみならずイタリアでも大当たりをとっていた。当初は他の作曲家もオペラ化を試みたが断念。プッチーニによる初演は1900年。
<背景となるあらすじ>
歌姫トスカの恋人である画家のカヴァラドッシは、友人である政治犯アンジェロッティを逃亡させた罪で逮捕される。トスカに横恋慕する警視総監スカルピアは、恋人の助命と引き換えに彼女の身体を要求する。彼女が「これまで歌と神に忠実に生きてきた私に、何故このような報いをお与えになるのですか!」と歌うのが件のアリア。
その後、スカルピアはカヴァラドッシに空砲での処刑を行うよう、部下に意味ありげに命令、トスカは彼の意に従うふりをして彼をこっそり刺殺する。彼女は恋人が自由になると信じて彼の処刑に立ち会うが、その処刑は本物であった。トスカ自身の殺人も発覚、彼女はサンタンジェロ城より身を投げる。
“Vissi d’arte, vissi d’amore” “歌に生き 愛に生き”
Vissi d’arte, vissi d’amore, 私は歌に生き 愛に生きてきました
Non feci mai male ad anima viva! 私はどんな人にも悪いことをしたことがありません
Con man furtiva quante miserie conobbi aiutai. 知る限りの貧しい人たちにはそっと助けの手を差し伸べました
Sempre con fe’ sincera 私の祈りはいつも真摯な信仰とともに
la mia preghiera ai santi tabernaccoli salí, 聖体を納める祭壇へと向かいました
sempre con fe’ cincera 私はいつも真摯な信仰とともに
diedi fiori agli altar. 祭壇に花を捧げました
Nell’ora del dorore この苦しみの時に
Perché perché Signore, 何故 何故 主よ
Perché me ne rimuneri cosí? 何故私にこのような報いをお与えになるのですか?
Diedi gioielli della Madonna al manto, 私は聖母様の衣に宝石を捧げ
E diedi il canto そして歌いました 星々に 空に
Agli astri, al ciel, che ne ridean piú belli. するとそれらはもっと美しく微笑みを煌めかせたのです
Nell’ora del dorore この苦しみの時に
Perché perché Signore, 何故 何故 主よ
Perché me ne rimuneri cosí? 何故私にこのような報いをお与えになるのですか?

